9月17日、小松空港国際化推進特別講演会に参加した
カーゴルックス航空会社日本地区総支配人 神谷靖氏から
小松空港における貨物輸送の話を聴く機会を得た
いままで小松空港を利用するたびに、
cargolux の機体を目にすることはよくあった
そのたびに、
この地方空港にどうしてカーゴルックスなのか~、
という、なんとなくの疑問は持っていたが、追求したことはなかった
今回、神谷氏の講演を聞いて
カーゴルックスと小松空港のつながりを理解できたことは、
私なりの新たな発見につながった
カーゴルックスはルクセンブルグが本社だ
ルクセンブルクは欧州の真ん中に位置している
欧州のハブ空港として、
小松空港から最速2日で欧州各地の空港へ荷物が届く
例えば、小松(水)17:10発に乗せれば、
ルクセンブルク(木)6:15
そしてトラック輸送でパリ(金)9:00に到着する
これは中国国内へ送るよりも速いと感じた
例えば、上海までの最短は、夜間便を利用して、
小松 20:00 -羽田-那覇-中国(上海)と荷積みされ、
翌日早朝には上海空港に到着する
この時点までは欧州便と変わりない。
しかし、中国と貿易している人からの話によると、
中国国内は輸送環境が未発達なので、
その後、速くても数日かかるそうだ
実際、私は試したことはないが、納得できる
理解の2番目は、小松空港も日本の真ん中に位置している
大都市圏とのアクセスが良く、
欧州へのハブとして抜群のロケーションである
3番目は、小松空港では、上屋から飛行機まで100m
貨物ハンドリングに大変便利である。
上屋には5℃に温度管理された大型冷蔵室庫をはじめ、
各温度の冷蔵庫、冷凍庫が数台用意されており、
冷蔵庫までの搬入には、なんと約20分!
ためしに5℃の冷蔵庫に入ってみたが、すぐにぞくぞくした
サスペンスドラマで冷蔵庫に閉じ込められるシーンがあるが、
実際この5℃を体感したら、私は30分以内に凍死するだろう
国際物流に未熟な私なりの発見であるが、
カーゴルックスは
小松空港から欧州へ週3便ダイレクトに飛んでいる、
税関も協力的・効率的である、
最短2日で荷物が届く、
ということから、
近年、日本の企業は足並みそろえて
中国、ASEAN諸国市場へとシフトしているが、
カーゴルックスの利便性を考えれば、
欧州諸国をもっと視野に入れてもいいのではないか
時代の波に逆う考え方かもしれないが、
中小企業が生き残るためには、
逆説もまた真なり
わが道を行く、こともアリなのかもしれない